第8分科会
分科会テーマ
08
新しい財産管理制度と司法書士の役割
担当
全国⻘年司法書士協議会
司法・司法書士制度等研究対策委員会
場所
3階 コンベンションホール
開催趣旨
所有者不明土地・建物や管理不全土地・建物は、公共事業や被災地の復旧・復興事業が円滑に進まない等の原因となっており、この問題は人口減少や少子高齢化によりますます広がっていくことが見込まれます。
また、不動産取引や土地の利活用を阻害したり、土地の管理が放置されることで、隣接する土地への悪影響が発生したりするなど、多くの問題が生じています。
この問題の解決のため、新たな財産管理制度として、令和5年4月1日から「所有者不明土地・建物管理人制度」と「管理不全土地・建物管理人制度」が導入されました。
これまでの財産管理制度は、いずれも人を基準としていることから、その人の所有している全ての財産について調査、管理が必要で、高額な予納金の負担等利用者にとっては負担が大きく、また、所有者が特定できない土地・建物については、制度を利用することが出来ない等の問題点がありました。
新しい財産管理制度は、所有者が特定できない土地・建物の管理や、所有者の管理が不適切な場合に利用でき、また、土地・建物を基準とした管理制度のため、管理する財産は、対象となる土地・建物だけとなり、問題に対して迅速に対応でき、利用者の経済的負担を軽減できることも期待できます。
当分科会では、不動産登記の専門家である我々司法書士が、この不動産に特化した新しい財産管理制度に積極的にかかわり、土地・建物の財産管理の担い手となるよう提案していきます。
研修内容
第1部
分科会企画趣旨
第2部
秋山靖浩氏による基調講演
第3部
パネルディスカッション
講師紹介
講師
秋山靖浩氏
Akiyama Yasuhiro
経歴
早稲田大学大学院法務研究科教授
民法、土地法・不動産法を研究対象とする。
書籍
『不動産法入門』(日本評論社)
『債権法改正と判例の行方』
(共編著、日本評論社)
『LEGAL QUEST 民法Ⅱ物権[第4版]』
(共著、有斐閣)
『NBS 物権法[第3版]』(共著、日本評論社)
『新しい土地法』(編著、日本評論社)
など