第5分科会
分科会テーマ
05
「人」「物」「意思」の確認はどのように変化してきたか
-木茂(きしげ)理論からみる現代の立会業務-
担当
兵庫県⻘年司法書士会
場所
4階 407会議室
開催趣旨
本分科会の研究は 1 冊の書籍との出会いから始まりました。
木茂鉄、木茂隆雄共著 『不動産登記の原理』
(法律文化社) 1973年
兵庫県司法書士会に所属されていた木茂(きしげ)父子により執筆された本書は、当時の不動産登記手続きの問題点をあらわにしたうえで不動産登記制度の性質を再構築することにより、司法書士が果たすべき職責を明確にするものでした。
冒頭はしがきの一節にこうあります。
「事実確認を担当する登記申請機関は社会的公器であり、社会の負託に応えるに足りる倫理と技術とが要求される。しかし現在の司法書士の全部が、登記申請機関に 要求される倫理と技術を具備しているとはいえない。」
こうした現状認識からうまれた本書を「木茂理論」と呼び、その体系を学ぶことに 加えて、初版発行から数十年にわたる社会情勢の変化に伴って立会の現場も様変わりした現代における「人」「物」「意思」の確認(事実確認)について、その役割と重要性を再認識しました。 本分科会では、司法書士の立会業務にスポットを当て、第1部として講義形式で「木茂理論」の概要と書籍出版当時から現代までの立会業務の変遷を追い、続く第2部では、参加者の皆さんに、現在、そしてこれからの立会業務における司法書士の役割についてご議論頂きます。
研修内容
第1部
講義
「木茂理論」の読み解きから立会業務の変遷
第2部
グループディスカッション:これからの立会業務における司法書士の役割
講師紹介

講師
兵庫県青年司法書士会